「これは、あなたと、あなたの家族の話です。」映画『東京家族』の感想。

山田洋次監督作品の『東京家族』を鑑賞しました。
山田洋次監督作品のなかでも個人的に一番好きな作品です。
それぞれの家族の描写がすごくリアルで象徴的。
日常のよくある場面を切り取ったようなストーリーでした。
会話の内容や間、テンポなど、本当に自分の家族の会話を聞いているよう。
当たり前のことを普通に描写しているだけですがそこが面白い。
そして役者陣の演技力がすごいです。
さすがベテラン揃いのキャストですね。
それぞれ役者陣の個性や人間力が発揮しているように感じました。
橋爪さんはどこにでもいそうな寡黙な父親で吉行和子は優しくてみんなに愛されている母親。すごくシックリきます。
家族ってなんだろう。人との繋がりってなんだろう。
そんなシンプルだけど、すごく深いテーマを真面目に面白く感動的に描写しているのは、さすが山田洋次監督です。

家族ものの映画で彼の右に出る人はいないのではないでしょうか。
私の実家も田舎で両親もずっと田舎育ちなので都会を知りません。
もし都会に住んでいる自分のところに両親が来たら、この映画のように両親を扱ってし
まいそうだなと思ってしまいました。

豪華なホテルに泊めさせてあげることが親孝行ではありません。子供とその家族と一緒に過ごす時間がかけがえのない親孝行なんだと思いました。久しぶりに映画を観て泣いてしまいました。
両親を、そして家族をこれからも大切にしていきたい、と改めて強く感じた作品でした。